人間は生まれたときから自己中心的です。赤ちゃんや子供を見るとそれが良く分かります。自分が世界の中心で、全てが自分の為にあると思って行動しています。これは子供には当たり前な事ですが大人には良くない性質だと思われています。
では、どうやって子供達は大人になるまでに変わるのでしょうか?このことについては、日本とアメリカの考えはある程度、似ていると思います。その考えは「我慢」と「Empathy」の2語で要約できると思います。
我慢と言っても、我慢は日本とアメリカではちょっと違う意味を持ちます。その違いを簡単に言うと「何の目的で我慢しているか」です。日本では我慢は家族や会社や団体の為に自分の自己中心な欲望を抑えることだと思います。自分を抑えて団体の平和を乱さない。これが立て前の役目ではないのでしょうか? アメリカではこれはちょっと違うと思います。アメリカでは団体責任とかの考えもありますが、個人主義がもっと強調されているので、我慢は「自分の欲望を満たすのを先送りする」意味を持っていると思います。今自分の欲望を抑えたら後でもっと良いことが起こるよ。後で欲望がかなうと待った分満足するよ。この考えは日本にもあると思いますが日本では団体責任が個人より強調されます。
Empathyは日本語で「自己移入」か「共感」の意味があります。この能力は生まれつき持ち合わせているものではないけど、その可能性は皆、生まれつき持っています。この能力は経験で育てないと持てないものです。人間には絶対必要なものだけど、大人になってもできない人が大勢います。簡単に説明するとEmpathyはどの状況の中ででも、自分の気持ちと立場だけから見るのではなくて、相手や他人の気持ちや立場からもその状況が見られる。苛めをしている子に「あなたが苛められたらあなたはどんな気持ちになります」と言ったことがあります。これはこの子供が相手の身になって考えて欲しいから言いました。これがEmpathyです。
でも子供にはこれはとても難しい。どうしてかと言うとEmpathyができる脳の部分はまだ成長してないからです。自分を他の人の立場から見る機能は中学生くらいの時に脳の成長過程で、最初にできることです。でもこの機能は23歳ぐらいまでは成長し続けます。中学生から大学生間での子供たちが周りの人が自分をどう思うかが気になる理由の一つがこれです。
では、子供はどうでしょうか?他人の身になれるのでしょうか?子供達は自分自身が経験したことに限ってできます。でも、これは他人の身になるのではなくて、自分が経験した気持ちに限られています。これは悪いことではありません。でも、その経験がなかったら共感はできません。苛められたことがない子はいじめられた子の気持ちを共感するのは難しい。大切な人やペットをなくした経験がない子は親をなくした子の気持ちを分かるのが難しい。でも、子供達は分かってあげたい、理解できなくても慰めてやりたい。それを手伝うのは両親や家族の役目です。
でも、どうすれば良いのでしょうか?子供に悪い経験や悲しい経験をさせたくない。
ここで一番良い方法を教えたいと思います。子供達は様々な経験をし、様々は人と出会い、様々な話を聞く必要があります。それを一番良くできるのはボランティア活動です。活動にを通して、子供が人々に接触したり、様々な経験をします。そうして、子供が他人立場を受け入れられる範囲を広げて行きます。
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