日本ではどの大都市に行っても見つかります。よく見ると線路の下や公園にある段ボールの家や外見で分かるホームレスの人たち。皆さんが最初にホームレスの人を見た時を思い出してください。皆さんはどんな反応をしましたか?日本では知りませんがアメリカでホームレスを見る時はこういう反応が普通だと思います。
「なまけもの、早く仕事しろ」
「中毒者なんて手伝うもんか」
でも、一番ひどい反応はその人たちの存在を認めず歩いて行く人たち。ホームレスの人たちが助けを求めているのに自分の生活に関係ないから無視する。日本人の反応はこれと同じなのでしょうか?
アメリカでは、ホームレスに対してこのような反応が示される原因は教育です。アメリカ一般人はホームレスに関して何も知らないからその人たちを人間以下だと考える。特に日本で、政府が国民や世界からホームレスの問題を隠そうとする。日本ではホームレスに対する教育は全くありません。ホームレスは世界的な問題であり、解決するにはまずそれが社会全体の問題であると認めなくてはならない。アメリカの政府や一部の人たちはこれを認め始めました。日本もそうなるのでしょうか?でも、その前にホームレスの現状を知らないといけない。
皆さんはアメリカのホームレスに関してどんなイメージを持っていますでしょうか?上記に書いてあるイメージと一致しますか?
アメリカでは、1年に約350万人がホームレス状態を経験します。その約38%は家族や子供です。ホームレスの一番の理由は手頃な価格の家がないからです。もう1つは貧窮状態で暮らしている人たちが増えてるからです。この350万人の内、80%は3週間以内にホームレス状態から抜け出します。10%は抜け出すのに2ヶ月以上かかって、最後の10%はホームレス状態が長期にわたります。精神病を持つ人や中毒者はこの最後の10%にいます。
でも、現状はこれだけではない。独りでホームレスになる人たちは色々な経験や傷を抱えています。25%は肉体的や性的虐待を経験したことがあります。27%は里親に預けられた経験や児童養護施設に住んだ経験があります。21%は子供の頃、ホームレスの経験があります。そして54%は投獄された経験があります。
これがアメリカの状況です。では日本はどうでしょうか?日本の政府によると日本では約2万4千人がホームレスです。1990年代のバブル経済崩壊でホームレスの数が大幅に増えました。この時期から続いている不景気によって、ホームレスの数は増え続けています。でも、アメリカと比べると日本のホームレスの人たちは違っています。この人たちの大半は安定な生活や仕事がありました。でも、何かが原因でそれをなくし、ホームレスになりました。どの大都市でもアパートの家賃はとても高い。リーマンブラザースによる世界的不景気で仕事を見つけるのが難しい。ホームレスの人たちには1人では立ち上がるのは難しすぎる。でも国民や政府は何をしてるのでしょうか?何をするべきでしょうか?
2009年に大阪動物園はオーストラリアからコアラを6匹買いました。このコアラの食費は年間140万円です。この食費は住民税から払われています。でも、大阪はホームレスの数が日本で一番多い。本当はどっちの方が大切なのでしょうか?
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