2010年7月26日

誰のせい?

日本で学生が起こす暴力事件は毎年増える一方である。もし、皆さんの近くの学校で暴力事件が起きたら、最初のに何と思うだろうか?「犯人の子の親は何やっている」か「学校は何やっている」というように思うのではないだろうか。 誰のせい、誰が責任を取る、こんな考えが普通だと思う。

では、皆さんはこの暴力事件の傾向は誰のせいだと思う?多分、親のせいだと思う人は多いだろう。僕は次のようなことを良く聞きます。近頃の親は子供を甘やかし過ぎて、しつけをちゃんとしていないからこうなる。親は子供を育てる責任がある。子供はまだ未熟だから、大きい過ちは親の責任。

でも、こう考えていいのだろうか?



1999年のコロンバイン事件の直後、状況がまだよくわからない時、ほとんどの人は親のせいだと言っていた。自分の息子たちがこんな事件を起こすことにびっくりしていて、息子をなくした苦しみに追われていたのに、皆は親を犯人扱いした。事件の調査が数年後やっと明るみになると、親は学校や警察と一緒に子供にだまされていたことがわかった。

親には責任はないとは言えない、でもそんなに簡単に責任を押し付けるのはどうだかと思う。

学校にも責任がないだろうか?子供は生活の大半を学校で過ごしている。先生たちの監視下で起こることは先生や学校の責任ではないのだろうか。もっと細かく考えると、周りにいる生徒、友達、毎日一緒に授業を受ける人たちにも責任があるのではないか。でも、細かく見るより大まかに見たら、社会全体の責任ではないのだろうか?

コロンバインの事件では親、友達、学校、警察や少年裁判所の全ての人が2人の犯人が出していた赤信号を見逃していた。防げたかもしれないのに、社会全体が大きい過ちを犯したせいで、事件は起きてしまった。

責任を取ることはアメリカでも日本でも重視されていることだと思う。アメリカだったら、自分の行動の責任は自分で取る。日本だと団体の中での自分の行動の責任を取る。

でも、責任を求めるのは事件が起きてからだ。事件が起きてから責任を誰かに取らせる考えだと、日本での学生の暴力事件が増えるばかりだ。

暴力事件は悪いことだが、単なる症状であると思う。症状を治療しても、原因をなんとかしないとまた症状が出て来る。ここが重要だと思うが、とても難しいことである。この考えに関しては次に書く。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。

    学校から離れているので実態はわからないですが、漠然と2つ思うことがあります。
    1つは、世の中の、大人の姿を反映してるのが子供社会なのでは?ということ。
    そして、子供は残酷、ストレートだということです。

    子供の問題でよく「いじめ」がテーマになりますが、私は大人こそ「いじめ社会」だと思います。
    職場で近所で親戚で、先生やPTA、権威をもつ政治家やマスコミ、常にいじめがあって、責任逃れ、見てみぬふりが横行して、子供社会は単にその縮図です。
    まず大人が自分を見つめなおす必要があると思います。

    私は、自分からは「いじめ」ませんが、やられたらやり返します(笑)

    いつも匿名ですみません。
    次は何か名前を考えておきます。

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  2. コメントありがとうございます!

    子供社会は大人の姿の反映だと思います。子供は両親や親戚や先生たちの行動をいつも見ててそれを真似する。自分はどう行動すれば良いか分からないから、周りの大人の姿を見て、そう行動する。でも、真似されている大人の行動が正しくなければ、子供の行動も正しくない。英語でのことわざで:"Do as I say, not as I do."があります。僕がやっていることより言っていることをしなさい。でも、子供はその反対だと思います。大人が言うことよりやっていることを真似する。

    大人はしっかりした姿を映してないと子供がしっかりした大人になれないのではないのだろうか?

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